【書評・まとめ】フルライフ 今日の仕事と10年先の目標と100年の人生をつなぐ時間戦略

【書評・まとめ】フルライフ 今日の仕事と10年先の目標と100年の人生をつなぐ時間戦略
【書評・まとめ】フルライフ 今日の仕事と10年先の目標と100年の人生をつなぐ時間戦略

今日の仕事と10年先の目標と100年の人生をつなぐ時間戦略

この記事では「フルライフ 今日の仕事と10年先の目標と100年の人生をつなぐ時間戦略」の書評をまとめます。

人生100年時代といわれてしばらく経ちますが、100歳まで生きるようになったからどうしたらいいの?というのはだれにもわかりません。同じような主題はベストセラーになった『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』でも書かれています。

漠然と自分のキャリアプランやライフプランに不安を抱いているときに出会ったのがこの本でした。本書では、well-being と well-doing (筆者の造語)という表現で人生の戦略を考えています。このwell-being と well-doingという考え方は、すごい腹落ちして自分のキャリアプランを考えるうえで基盤になっています。

本書ではwell-beingとwell-doingは以下のように定義されています。
well-being: 特に目標なく過ごす
well-doing: 明確な目標に基づき役割や責任を果たす

フルライフとは、Well-DoingとWell-Beingの重心をみつけること

Q. 一言で言うと、フルライフのための時間戦略とは何か?
A. フルライフとは、Well-DoingとWell-Beingの重心を見つけること

『フルライフ P17
well-doingとwell-being

フルライフ P21参照

一昔前までは60歳まで必死に働いて、それ以降は第二の人生としてゆっくりするのが主流だったかと思います。本書の表現で言い換えると、60歳まではwell-Doingに全振りして、60歳以降はwell-beingに全振りするというライフプランでした。

一方で人生100年時代といわれるようになり、経団連が終身雇用は無理だという今の時代、その戦略をとれる人はほとんどいなくなるでしょう。そこで考えなければいけないのが人生戦略です。上の図はなだらかにwell-doingを減らしていきながら、well-beingの割合を増やしていき、死ぬまで(?)well-doingを続けていく図になっています。要は働けるときまで働き続けるのが一般的になるだろうという表現です。概ねその考え方には私も賛成です。

また、この図は一般化されたものなので、人生戦略を考えるうえで個人によってもっとカスタムする余地があると考えています。例えば私の場合、30歳で半年の育休を取得しました。それはある意味、若いうちにwell-beingの時間を意識的にとったのだと思います。私の場合の人生戦略はざっくりですがこんなイメージになりそうです。

あひろのwell-doingとwell-being

仕事は順調ですか?

「順調ですか?」をもう少し嚙み砕いて言うと、日々の仕事で「学びや変化がありますか?」ということ

フルライフ P36

良い人生戦略には仕事が充実していることが必要です。では「充実している」とはどういうことか。本書で書かれているのは「学びや変化があるか」ということ。

これは人それぞれかもしれませんが、私は納得感を持てました。仕事に求めているのが自身の成長だからだと思います。仕事が充実しているかどうかを内省する際に、”学び”,”変化”,”成長”はパラメータとして意識していきます。

若者が大物間を出すには?

Q 若者が大物間を出すには?
A 時代を語る

フルライフ P45

未来を創るのは当然ですが若者世代です。年齢が上の世代の若者への期待値は、未来を見通す力です。そこで次は「○○の時代です」と語れることは非常に大切なポイントだなと思いました。なぜなら世の中にアンテナを張って、最先端のものに敏感でなければ語ることができないからです。「NFTの時代です」といっても「NFTで何ができる時代なの?」と聞かれたときに答えられなければ意味がありません。

この質問に対しては仕事の業界や興味のある物事で、人それぞれ答えを持つことができると思います。例えば、モノづくりの世界では「モノを売る時代」から「コトを売る時代」に変化しているという状況があります。ではその次に来るのは何でしょうか?といった具合です。自分で問いかけておきながら良い答えは思い浮かんでいませんが。。

1日を終えるときは、今日印象に残ったことを振り返る

1日を終えるときは、今日印象に残ったことを振り返る

フルライフ p62

仕事の終わりに、1日やったことを振り返る人は多いかと思います。to doリストの管理などがまさにそうです。本書では感じたことを振り返ることを推奨しています。

感情を振り返った時に良いことが一つもなければ、メンタルヘルス上よくないです。逆に悪いことが一つもなければ、成長の機会をもててるかの指標にもなります。これは簡単で誰でもできる方法なので、ぜひ生活に取り入れていきたいと思います。感情の動かない仕事ばかりしていたら、人生楽しくないですよね。

コンセプトとは何か?

日本って、実践を通して何かを学べ、具体を通して何かを摑め、という文化です。だから世の中にあるビジネス本のほとんどは、具体的なノウハウ本ばっかりなのかもしれません。

フルライフ p100

よりよいwell-doingのために、より良い仕事のコンセプトが必要です。答えのある問題ばかりを学ぶ日本の義務教育が象徴するように、日本人は具体的な問題を考えるのは得意ですが、抽象的なことを捉えるのが苦手な傾向にあるように感じます。

私はこのような抽象的なことを捉えることを学ぶ本として、下記の本に出会い目から鱗でした。いかに自分の視野が狭いかを思い知らされた1冊ですので、興味のある方は読んでみてください。

いったい人類の進化とはなんなのか?

これまで人類は「平均寿命」や「ひとり当たりGDP」などのデータを重視し、その改善を目指してきました。(中略) たしかに寿命は延びたし、経済的に豊かになり、生活も便利になりました。それだけの進化があったにもかかわらず、「実感としての豊かさ」を感じられていないのが偽らざる現状

フルライフ P150

人類や文明の進化と幸福感は相関性がないというデータが出ています。日本は特に豊かなのに幸福感が高くない国としても有名ですよね。

私は幸福感というのは個人個人の人生への納得感ではないかと考えています。いかに自分が納得した人生を送れているか。逆に言うと、周りの人からどれだけ不幸に見えていても、自分が納得さえしていればそれは幸福な人生になるのです。

納得感を持つためにはまず、自分がどんな人生を送りたいのかのビジョンが必要です。そのビジョンを描くためにこの本は私にとって考え方の基盤になっています。

人生は自分に何を望むだろうか?

積極的に「いま大事にしているもの」を手放して、それでも人生は私に何を望むのか。そうした問いと向き合い続ける時間を持つことが、結果としてフルライフに向かうのではないか。

フルライフ p170

さいごにwell-beingを考える項で、このような哲学的な1文がでてきます。私はまだまだ未熟なのでどうしても人生の大切なものは家族とか友人とかを考えてしまいます。それも一つの答えとしては間違っていないと思っていますが。

ただ突き詰めたときに、周囲は変化していくものなので、自分の人生として求めることを言語化していくのは大切なことです。私にとって大切なことは、「自分で選択していろいろなことに挑戦できること」だと考えています。

さいごに

いかがだったでしょうか。自分のキャリアプランを考える機会はあっても、ライフプランを主体的に考えることってなかなかないですよね。私は”仕事のための生活”ではなく”生活のための仕事”だと常日頃考えています。

キャリアプランを考える本はたくさんありますが、仕事ばかりに注力して生活が破綻してしまったら意味ないですよね。”ライフプランなんて考えたこともなかった!”という方はぜひこの本を読んで、より良い人生を目指す時間戦略を立ててみてください。

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